美濃和紙

歴史保護地区の指定を受けた「うだつのあがる」建造物が軒を連ねる風情ある地の美濃市。美濃では和紙づくりに欠かせない楮（こうぞ）や雁皮（がんぴ）といった良質な原料と、長良川と板取川に流れる美しい水の恩恵により、奈良時代以前より1300年以上も和紙づくりが行われてきました。
美濃で漉かれる美濃和紙は、上品で薄くて丈夫で漉きムラがないという特徴から、江戸時代には美濃和紙が幕府の御用紙に指定され、和紙産業の先進地として栄えていきました。最盛期には、紙漉きをする家が5000戸にもなったと記録されており、和紙の商いによって財を成した商人たちが町家を築き上げ独特な「うだつのあがる町並み」が形成されていきました。

丹念に漉かれる1枚1枚に職人の技が吹き込まれ、天然の食物繊維を織り込んだ和紙は、木材パルプやインクなどの薬品を使用した洋紙のように100年で黄ばんでしまう事はなく、何世紀もの間保存する事ができます。長く大事に使うことによって、時間とともに味わいが出てくるのも和紙ならではの持ち味です。

薬品を使わず廃棄物も出ない。地球環境へのやさしさを併せ持つ和紙。

紙刃楽では、美濃和紙をはじめとした暮らしに温もりを与える和紙の日常品を豊富に取り揃えております。
便箋をはじめとした紙文具製品はもちろん、和紙の特徴を生かした吸水性の高い美濃和紙タオルや靴下。
さらに日々の暮らしをやさしく灯す和紙の照明まで、 幅広い商品をご用事することで、現代の暮らしに合う和紙の魅力をご提案しています。